業者に依頼するときは、マイナス思考ではなくプラス思考で!テレビでは、私か現場で大工さん・電気屋さん・ガス屋さんなどのプロに指不する場面があるので、さぞかし皆さんは、私が専門知識を持っているかのように思われるのですが、そうではなくて「一番よい工事の進め方は?」と意見を聞いているのです。
壁を抜くシーンなどは強烈な印象があると思いますが、思いつきでそうしているのではなく、まず最初に「この壁を取って和室と台所を1つにして、広く明るく、開放的なリビングにしたいな」と考えます。
そのうえで、「家の構造上、この柱や壁がなくても支障がないのか?」を診断してもらうのです。
ですから、構造上無理なのに壁を抜くということは一切しません。
つまり、皆さんがリフォームをするときも一緒で、プロに意見を聞くときは、「〜するのは難しいだろうな」と最初から否定的に思うのではなく、「居間とキッチンを1つにしたいけど、できますか?」「開かずのドアはどこまで開けられますか?」「壁を取り払うことはできますか?」と、プラス思考で考えて希望をぶつけてみることです。
そこで壁が抜ければいいし、そうでなければ、また違う方法をプロと一緒に考えればいいのです。
お客様のニーズに応えることがプロの仕事なので、この時点で「そんな注文には応えられない」という態度を取る業者なら、さっさと断りましょう。
リフォームに正解はないのですから、お客さんであるあなたとプロの意見交換のなかでベストを尽くせばいいのです。
もちろんリフォームする際には、各家の予算や時間の制約があるわけですが、「本当はこれもやりたかったのに」「ここは思い通りにできなかった」と後悔するようでは、はじめから全然違う工事をしているのと同じで、意味がありません。
私か出演した番組のビデオなども参考になるので、うまく表現する自信がなければ「このようにしてほしいのですが……」と、ビデオを見せるのも1つの方法ですね。
私かリフォームの仕事をするときのスタンスは、仕事の大小に関係なく、常に相手の立場に立って考え、最後に喜んでいただけるように全力投球することです。
これらの仕事では、まず私か納得して「これ以上はできなかった」と言えるまで取り組みたいと思います。
リフォームのできばえの評価は相手がすることであって、その前に自分の仕事に対して満足したいのです。
つきつめれば、相手に「この人のためにできるだけのことをしてあげたい」という気持ちを持ってもらえるような、施主と業者とのコミュニケーションが大事です。
基本は人と人とのつき合いですから、立場を超えて気持ちよく共同作業を進めていける信頼関係をつくりましょう。
それがリフォームを成功させるコツです。
私たちは仕事の依頼を受けて下見に行きますが、その段階でリフォームをするのか、建て替えをすすめるのか、ただ収納や整理整頓のお手伝いをするのか、依頼者のお宅の現状を見てアドバイスするところからはじめます。
そこで私は依頼者に、「簡単でいいから、良いことも悪いことも含めて気になっていることを教えてください」と、問診票を書いてもらいます。
そこから話し合いを含め、困っている状況を確認します。
そしてどれを優先してほしいかがわかれば、私もアドバイスがしやすくなります。
こうした手順をふんで仕事に入るのです。
あとは依頼者の時間と予算の問題になってきて、たとえば予算が20万円だとしたら「リフォームというよりも、ここは収納と片づけに徹しましょう!」と解決方法をアドバイスできるのです。
大切なのは依頼者の方に、予算に合った一番いい解決方法を提案することなのです。
依頼者に「相談してよかったな」と思ってもらえることが一番です。
私たちがリフォームしたことで「暮らしやすくなり、自分の家が好きになりました」と言っていただけるよう心がけています。
古い物を最大限に活かす私は、リフォームでは、その家にある古い家具などをできるだけ活かすように心がけています。
たとえば、昔のダンスは今のダンスと違って木の質がとてもいいので、古いからといって捨てるのはもったいないものです。
物を大切にするという意味からだけでなく、リフォームした空間に、その家の住人と同じ年月を経た物を置くことで、部屋がとても落ち着いたものになるからです。
でも、古い物をそのままの形で使うには無理があるので、実際には使える部分のみを再利用します。
よくあるのは、箱モノの引き出しだけを使用して新しい家具にリメイクすることです。
同じ容量でもずっとコンパクトで実用的なダンスができ、引き出しを縦に並べてもいいし、横2列で3段に組んだり、あるいは取っ手をつけて引きやすくしたり、白く塗り替えるなど、方法枠を新しくベンチチェストに縦に重ねてラックには自由自在です。
また古い建具なども質感が良いので、趣きがあってなかなか捨てられません。
切って間仕切りにしたり、横に使って目隠しのカーテンを吊るレールとして使ったり、屋外でラティスとして使うこともできます。
皆さんは、新しい家具を購入する前に、まず今ある家具を再生できないか考えてみてください。
そして「引き出しはベッド下の収納引き出しに転用できないか」というように、柔軟にいろいろイメージしてください。
そして何よりも大事なのは、それを楽しみながらすることです。
ストレスをためたりせず「考え方次第では何でもできるんだ!」と、前向きの発想をしましょう。
面白くないことは続きませんから、ここはぜひ楽しみながらやってください。
ただ、家の収納ということでいえば、本当は家具を買うよりも、つくりつけの収納にするほうがいいですね。
「壁と壁の間の空間を収納に活かす」、これが理想的な収納のあり方だと思います。
私かリフォームで押し入れの中段を取り外すのは、部屋の有効面積を増やしたいからです。
押し入れの奥行きは深いので、そこを最大限に利用すれば、6畳間か8畳間として使える可能性が出てくるのです。
テレビでは、元・押し入れであることを強調するために、あえて押し入れの使用前・使用後の姿を映して見せていますが、実際には押し入れは単にスペースとしてあるに過ぎません。
私かよくやるのは、押し入れの中段を取り外し、なかを部屋の壁と同じ色にペイントしてまわりと同化させ、部屋の1部のように使うリフォームです。
ペイントしないで壁紙を張る場合もあります。
もちろん中段を取り払った時点で下地が出てきた場合は、その補修もします。
そのお宅によっては子ども用ベッドを入れたり、テレビやソファを置くこともあります。
最近はテレビもかなり大型化してきたので、結構、場所を取ります。
6畳の部屋にそのまま置くと、テレビの出っ張りで部屋が狭く感じられて落ち着かなくなり、しかも画面との距離が近くなるので目にも良くありません。
生活が楽しくなるように、せっかく大型テレビを買ったのに、これでは部屋をわざわざ狭くして住んでいるようなものです。
ここで発想を変えて、奥行きのあるテレビを元・押し入れに設置するリフォームを考えるというわけです。
意外にも押し入れにテレビを据えると、備えつけの壁面テレビのようになって、同じ6畳間でも、6畳いっぱいを部屋として使える状況が生まれてきます。
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